空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。 (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

農道脇の小さな空き地

 

農道を歩いていた時に見つけた小さな空き地。

この隣(写真右奥)は荒廃農地になっているが、何故かこの一角は雑草が刈られ、それなりにきれいに管理されている。

離れたところから見た空き地(左側)の様子。

このように、ここから先は細道が伸びているので、車同士のすれ違い用にこの空き地が設けられたと推測できる。

ただ、少し気になる点は、反対方向に伸びる道幅が小型自動車や軽自動車同士ならすれ違えるくらい広いことだ(写真奥の道幅は4.5m以上ある。なお、右端に見切れてるのが空き地。)。

また、この辺りは荒廃農地が多く、普段はほとんど車が通らない。たまに通ったとしても軽トラが多いので、この空き地をわざわざ整備しておく必要はなさそうに思える。

そこで、他の用途を推測してみたが、付近の農作業者が使う駐車スペースの可能性がある。

とは言っても、前述したように、この空き地に隣接しているのはこのような荒廃農地である。

なお、道を挟んだ反対側には荒廃農地と耕作可能な土地があり、耕作可能な土地へは車が進入できる道路と十分な駐車スペースがある。

反対側の端から見た荒廃農地の全景。広さは一反(300坪)程度。

敷地内の様子。

もともとこの区画は水田だったが、少なくとも2013年以降は耕作されている様子は見られない*1

そして、こちら側の端にも似たような空きスペースがあった。この部分も雑草が刈られてきれいに管理されている。

ひょっとしたら、これらの空き地は私有地ではなく、市が管理する道路の一部かもしれない。つまり、自治体が定期的に雑草処理を行っているが、使い道がないただの余った土地というケースだ。

このように、色々考えるとこれらの空き地の性格を一つに絞ることは難しいため、とりあえずここでは"用途不明の空き地"と見なしたい。

(用途不明の空き地:no.506 荒廃農地:no.507 茨城県)

*1:国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」(https://mapps.gsi.go.jp)の2008年と2013年の空中写真を参照。