利用されていない土地 – 開発や利用を待つ空き地
このブログでは、建物の基礎や塀の一部などの過去の痕跡が残る空き地を、「無名の遺跡」や「痕跡を残す空き地」と呼んで紹介してきた。 ・街で無名の遺跡を探す〈前編〉 - 空き地図鑑 ・街で無名の遺跡を探す〈後編〉 - 空き地図鑑 ・痕跡を残す空き地 1 - …
③ 何もない ここでは目につくものがない、あるいはほとんどない空き植栽地を紹介したい。 (※前編はこちら → 使われていない植栽地4〈前編〉 - 空き地図鑑 ) ●小さな空き花壇 店の裏口にあった使われていない花壇。 ここには、目を引くものはわずかに生え…
はじめに 街を歩いていると、様々な場所で花壇や植樹のためのスペースを見かける。 それらの中には何らかの事情で使われていないものがあり、人目に留まることなくひっそりと佇んでいる。 この記事では、散歩中に見つけた使われていない植栽地の姿を紹介しつ…
[目次] 6. 神立駅前遺跡 (かんだつえきまえいせき) 7. 物言わぬ原っぱ まとめ おわりに 6. 神立駅前遺跡 (かんだつえきまえいせき) (神立駅前遺跡 / 撮影日:2019年6月26日、7月10日) 土浦市のJR神立駅前に、建物や駐車場の痕跡が残された広い空き…
使われていない駐車場にも、他の空き地同様、何ともいえない魅力がある。「殺風景」という語は、「単調で趣のない」、面白味がないなどの否定的な言葉だが*1、むしろそのような場所に私は情緒を感じてしまう。 これまでも、このブログでは様々な使われていな…
解体工事中の駐車場 夜のゲームセンターに、解体工事中の駐車場があった。 工事は、おそらくこの日の日中に始まったばかりだろう。敷地内には工事車両が停まっていて、いくつか瓦礫の山ができていた。 翌日関係者に聞いたところ、駐車場を一度解体して舗装し…
樹木が立つ空き地 住宅街に、長い間人の手が入っていなさそうな空き地があった。 空き地の中で一際目を引いたのがこの木。 ここまで成長するにはどれくらいかかるだろうか。成長が早い木だとしても、3年以上は放って置かれているように見える。 隣家にとって…
かつて地元に広い空き地があった。 これは2012年6月に撮影した様子である。 この空き地の面積は6ヘクタール以上あり、全体が草に覆われ、ところどころ自然に根付いたと思われる低木が生えている。またこの中にはキジが棲んでいて、そばを通ると鳴き声をあげ…
街を散歩している時、多くの人にとって空き地そのものの印象はほとんど記憶に残らないかもしれない。 ただ、空き地(ここでは「利用されてない土地」の意味) の多い少ないが街の印象を左右することは確かだと思う。 個人的には、たとえ庭付きの住宅や公園など…
整地作業中の空き地 散歩中、たまたま整地作業中の空き地に出あった。 ここにはかつてガソリンスタンドがあり閉店後もしばらくそのままにされていたが、ついに解体されてしまったのだ。 こうして土地の記憶はリセットされていく。また新しい店や施設ができれ…
コミュニティセンター横の空き地コミュニティセンターの隣に、ごくたまに使われる臨時駐車場の空き地がある。(コミュニティセンターは右隣) 空き地の中にはタイヤの跡がたくさんあった。たまたま最近使われたのだろう。しかし、いつもは基本的にガランとし…
新緑がきれいな5月〜6月のはじめ、住宅街の空き地でも魅力的な景色がみられた。 草の種類はわからないが、サラサラと風になびいてきれいな空間ができていた。 空き地ごとに生えている草の種類は様々だ。いろんな草が雑多に生えている空き地があったり、こ…
不思議な骨組み 夏に近所を散歩していたら、田んぼに挟まれた空き地を見つけた。 どうやらここは長い間放って置かれている土地のようだ。 葛の成長が旺盛で、空き地全体を覆ってしまっている。 横から見た空き地の全体像。 反対側の横から。 空き地のやや奥…
植物を育てるには、水やり、雑草とり、土の栄養管理など何かと手間がかかる。 はじめはちゃんと手入れされていたのに、徐々に飽きられたり、面倒に思われて、いつの間にか放って置かれてしまうこともあるだろう。また、生育し過ぎた植物が厄介者扱いされ、取…
人口が減少している地域では、空き地が都市の衰退(空洞化)を示す指標になることがある。 一方、発展途上の地域においては、空き地が成長の伸び代と捉えられることもある。 また、街の発展や衰退という大きな動勢とは関係なく、単に街が維持されるなかで、…
人が住まなくなった家では、庭や駐車場が荒れ、そこが独特の佇まいの空き地になっていることがある。 上の写真は廃屋の隣にあった空き地である。 空き地のほとんどが雑草に覆われているが、手前には少しだけ砂利の敷かれた部分が見える。おそらく、かつてこ…
道路、公園、住宅地、その他様々な施設の屋外空間に、草花や樹木を植えるための植栽地*1が設けられている。 これは、多摩動物公園(オオカミのスペース前)にあった、使われていない植栽地である。 ご覧のとおり雑草花壇になっている。大きめの草もおそらく…
秋の空き地 (10月7日) 雑草のグラデーション 一般的に、住宅の庭などに生えている雑草は邪魔者あつかいされ、処理されてしまう存在だ。 空き地でも雑草対策がとられ、定期的に刈り取られたり、地面を防草シートで覆ってしまうこともある。しかし、嫌われが…
(4月24日撮影 no.157/龍ケ崎市) 住んでいる環境が、人の心理に与える影響は大きいだろう。 室内環境だけでなく屋外環境からも、人は日々何らかの影響を受けているのではないだろうか。 たとえば、家の周りに緑があるかどうかや、自宅から隣の家まで空間的…
吉祥寺駅から徒歩10分くらいの場所に、井の頭自然文化園がある。 この公園は、動物園と水生物園に分かれていて、規模は小さいながらも落ち着いた雰囲気があり、人気が高い。 大型の動物は少ないが、リス、アライグマ、フェネック、ヤマネコ、鹿などが見られ…
(no.143 武蔵小金井駅近くの空き地) 再開発工事の途中で、短期間だけ姿をみせる空き地がある。 ここでは、東小金井駅と武蔵小金井駅周辺にあった空き地を紹介してみたい。 景観の特徴 市街地の再開発では、古い敷地が統合・整理され、そこに新しい建物、公…
建物の解体が終わりに近づき、空き地が新たにできつつある風景に出会った。 以前建っていたものが何なのかはわからないが、道路側にはまだ階段、タイル、花壇が残されており、わずかに過去を物語っている。しかし、これらもすぐに撤去されてしまうだろう。 …
閉鎖された公務員住宅の敷地内に、広い駐車場が残されている。 この場所はいつも人気がないが、この日は何かの作業が行われており、車と人が入っていた(右奥)。 普段はこのように柵で囲われ、敷地内への立ち入りが禁じられている。 この団地が使われなくな…
道路上の様々な場所に、樹木や草花を植えるために「植栽地(しょくさいち)」とよばれるスペース*1が設けられている。 植物は空気の浄化や防音、また、夏場には日影や蒸散作用による温度低下にも役立っている*2。 何より、植物の景観が安らぎなどの良い心理…
武蔵境駅付近の空き地 商業地域*1にも空き地が残されていたり、店などが解体されて新たに空き地ができることがある。 上は、JR中央線の武蔵境駅近くにあった空き地である。 駅前はほとんど開発されており、商業ビルやマンションなどが立ち並んでいる。 その…
駅舎敷地内の空き地 敷地内の建物が建っていない空地は、しばしば駐車場や庭、物置き場、畑などに有効利用される。 しかし、中には様々な理由で放置されてしまう場合もある。 上は、駅舎(国際展示場駅)と一体化した店舗敷地内の空き地である。 空き地を囲…
この記事の他に、このブログでは過去の痕跡が残された空き地を紹介したことがある。 → 痕跡を残す空き地 1 - 空き地図鑑 、痕跡を残す空き地 2 - 空き地図鑑 しかし、過去に建っていた建物が解体され、痕跡がきれいに取り除かれたために、当時の姿を想像でき…
私たちの周りには様々な空き地があるが、なかには防草シートに覆われている所もある。 ここは、一戸建てが二軒ほど建てられそうな広さがあり、敷地全体がシートで覆われていた。 こうしておけば雑草が生えることもないが、これだけの面積を覆うためには、そ…
使われていない資材置き場 2012年撮影。 2014年撮影。 上は、長い間使われていない資材置き場で、入口には利用者を募る看板が立てられていた(下の写真)。 この付近一帯は開発されておらず、森が多く残されている。 この空き地も森を切り開いてつくったのだ…
駐車場の中には、普段は使われずにガランとしているものがある。 上の写真は今帰仁城跡公園(なきじんじょうあとこうえん)に設けられた予備駐車場の一つだ。 駐車場の周りにはぐるりと道路が通っていて、出入口が2箇所もある。 しかし、訪れた際は開園時間…