当ブログでは、これまでに植物の表情が魅力的な空き地をいくつも紹介してきた。
この記事では、同じように特徴的な植物の姿が見られる空き地を、新たに3か所紹介したい。
期待された緑
住宅街の角地にある空き地。
雑草が刈り取られたばかりのようだが、なぜか一部だけこんもりと緑が残されている。
近寄って見た様子。
残された草のかたまりは直径1mほどの円形をしている。
訪れた当初は、この茂みの中に配管や倒れた標識などの人工物が残されているのだろうと思った。
草刈り機の破損やキックバックを避けるために、人工物の周囲は草刈りを控えることが一般的だからだ。
しかし、近寄って観察しても、茂みの中に人工物が見当たらない。その代わり、ここに残っている植物のほとんどがミントだということに気づいた。
ミントは地下茎で繁殖しやすく、取り除くのが困難な植物とされている。これが偶然根付いたものなのか、あるいは管理者が意図して植えたものかはわからない。
いずれにしても、管理者はこのミントを増やすことで、他の雑草の繁殖を抑えようとしているのではないだろうか。
刈られたエリアの様子。
枯れ草だらけだが、はやくもクズの葉らしきものがチラホラ生えてきている。
ここに掲載した写真は、今年の7月に撮影したもの。
それから1ヶ月ほど経過したある日、この道を通りかかると、再び除草作業が完了していた。そして、ミントを含め、敷地全体の植物がきれいに刈り取られていた。
結局、あのミントには他の雑草を抑制する効果が見られず、処分されてしまったようだ。
(no.605 / 茨城県)
アスファルトから顔を出す植物
広めの歩道に、アスファルトで覆われた植樹スペースがある。
しかし、施工は完璧ではなかったようだ。たくさんの黄色い草がアスファルトを突き破って顔を出している。
ちなみに、かつてここには3〜4本の背の高い樹木が立っていたが、それらは数年前に伐採されてしまった。
その後、いつアスファルトが敷かれたのかは不明だが、きれいな様子を見る限り1年も経過していないだろう。
施工の際、何かの手違いがあり亀裂が多くできてしまったのだろうか。あるいは、たんにアスファルトの厚みが足りなかったせいかもしれない。
いずれにしても、ここに生えている植物は、アスファルトに根付いているというよりも、地中から舗装を突き破って生えてきたものと思われる。
近寄って見てみよう。
ここは植物にとっても決して良い環境ではなさそうだ。黄色い葉は、たんに水分が足りないせいだろう。
葉は悪茄子(ワルナスビ)のような特徴的な形をしているが、雑草の種類に詳しくないので確信は持てない。
ちなみに、過去記事でここに似た状況の空き地を紹介したことがある(余ってしまった土地5 - 空き地図鑑)。
下がその記事に掲載した写真だ。
この空き地は高架下の日陰にあり、地面が湿っているせいか、ここに生えている植物は緑色の葉を保っていた。
それでは、再びもとの空き地の観察に戻りたいと思う。
植物以外で気になったのは、地表にある不自然な膨らみだ。
写真ではわかりづらいが、中央がこんもりと盛り上がっている。もしかしたら、切り株を完全に取り除かずにアスファルトで覆ったのかもしれない。
反対側の端から見た空き地の全体像。
ちなみに、交差点に近い場所にもう一つ、同じようにアスファルトで覆われた植栽地があった。
ここには、アスファルトを突き破って生えている雑草はほとんどない。
(no.606 / 茨城県)
植木畑らしき跡地
駅のそばに、周囲をぐるりと工事用フェンスで囲まれた、目を引く一角がある。
これらのトラ柄フェンスは、敷地内に設置された単管パイプによって支えられている。
東側から見た敷地内の様子。
丸く刈り込まれた低木がたくさん植えられている。
おそらく、ここは植木畑だろう。しかし、木が植えられておらず、通路のようになっている場所も多い。そのため、どこか公園のような不思議な雰囲気が漂っている。
この姿を見て、過去に公園と勘違いして立ち入った人がいたのではないだろうか。
そのため、侵入できないように工事用フェンスで囲ったのかもしれない。
低木はどれも丸く剪定されており、地面もきれいに除草されている。
敷地の北西の隅には、水やり用と思われる立水栓とホースがある。
北西角から見た全体像。
ここまでは2022年3月に訪れた様子を紹介した。
そして、4年経過して再訪したところ、敷地内はすっかり様変わりしていた。
低木は全て取り除かれ、雑草が生い茂る空き地になっていたのだ。
2026年5月に訪れた様子。
周辺では再開発が進んでおり、新しく区画が整理されていた。この空き地の隣(写真右奥)には3階建ての建物が新しく建っていた。
敷地を囲う工事用フェンスは相変わらず残っているが、植木畑の痕跡はほとんど見当たらない。
敷地内は雑草が生い茂っている。
プラスチックの椅子らしきものが転がっている。比較的きれいなので、植木畑で使われていたものではなく、たんに投棄されたものかもしれない。
北西の隅には、唯一確認できた過去の痕跡として、立水栓が残っていた。
草に埋もれ、どこか寂しげな佇まいだ。
立水栓のそばには工事用フェンスが積み重ねられていた。
これは前回訪れた際に見かけなかったので、低木を取り除く工事で出たものではないだろうか。
北側から見た空き地の全景。
(no.607 /埼玉県)