歩道と駐車場の間に、余ってしまったと見られる三角形の土地があった。
この辺りには、1960年頃まで畑、樹林、人家等がまばらに存在していたようだが、1970-80年頃に道路が新設され、その時にこの三角の土地が生まれたようだ*1
なお、この空き地は何年か前まで駐車場として使われており、それを表示していた看板のフレームが端に残されている。
敷地内の様子。
ここには多くても軽自動車3台くらいしか駐車できないだろう。おそらく、不整形地で使いづらいために利用者がいなくなり、それ以降はデッドスペース化していると思われる。
敷地中央付近には謎の工作物が2つ置かれている。これらは使用中のものなのか、何かに使われていた痕跡なのかわからない。ひょっとしたら、何かを制作している途中なのかもしれない。
2つの椅子の骨組みに垂木のようなものが横に渡してある。
こちらも同じ構造だが、パイロンが下に挟まっている。
これらは、一体どのような理由で置かれているのだろうか。
私の推測では、無断駐車防止のために作られた柵兼標識であり、パイロンはもともと椅子の骨組みの中や上に置かれていたと考える。
仮にそうだとすれば、安易にパイロンとコーンバーを購入して柵を作らず、椅子を一部解体してまで自作するところが良い。こうしたこだわりに何となく制作者の人柄が想像できる。
もちろん、これ以上のことはわからないので、全く想定外の使い道がある(あった)のかもしれない。
その他に敷地内で目についたもの。何故かバッテリーとコンクリートブロックが整頓されて置いてある。
(no.505 茨城県)
*1:1975年の航空写真には、すでにこの三角地がはっきりと写っており、草地か樹木が並ぶ土地のようだった。もちろん、道路が敷かれる以前からこの三角地は区画されており、道路新設に伴って目立つようになっただけの可能性もある。国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」(https://mapps.gsi.go.jp)の1962年、1975年、1984年の空中写真を参照。