空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。 (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

生まれる空き地、消えゆく空き地

石材店跡地

ここにはかつて石材店があったが、一週間ほど前に解体されてしまった。

営業していた頃は敷地の奥に建物があり、写真右手前に大きな自立式看板が立っていた。

しかし、今も駐車場だけは営業当時のまま残されている。

敷地奥の土が見えている部分に店舗建物が立っていた。その広さは30坪程度。

駐車場を解体しなかった理由は経費節約のためかもしれないし、将来再利用される見込みがあるのかもしれない。

敷地の端には車止めブロックが集められている。

大きな自立式看板が立っていた跡。ここだけ砂利が敷かれている。

敷地の端には、かつて使われていた車止めポール、水道メーター、排水枡などが残る。

(no.529 茨城県)

 

コンビニエンスストア跡地

これはファミリーマートの跡地で、敷地の西端から見た全体像(2023年9月撮影)。

建物の解体時期は不明だが、2023年の春頃までは建物が立っていたのを記憶している。つまり、ここが空き地になってから長くても半年程しか経っていない。

敷地内の様子。

一見、砂利が敷かれているように思えたが、よく見ると解体工事で出た瓦礫のようだ。

敷地西端には木製の看板の骨組みが立っている。

将来、空き地が開発される際には、ここに建築計画が掲示されるのだろう。

端を中心にして、敷地内にはすでに草花が侵入してきている。

ここに生えているのはエノコログサ。

敷地の東端の様子。

ここには、葉の大きなヨウシュヤマゴボウと思しき植物が生えている。写真奥の塀の下や、写真右下に咲く朱色の花はマルバルコウだろう。

東端から見た空き地の全体像。

(no.530 東京都)

 

時計店跡地

広さ25坪ほどの空き地。

ここにはかつて時計店(兼住居)があったが、2021年春以降に解体された模様。

これを撮影したのは2023年秋なので、空き地になってから長くて2年は経過している。

敷地内に生えている雑草の様子からも、1年以上は確実に経過しているように思える。

空き地で目についた過去の痕跡は、この水道メーターボックスのみ。道路側ではなく、敷地の奥の端に残されていた。この土地は駅に比較的近く、交通量が多い道路に面している。そう遠くない将来、何かの施設や店ができるのではないだろうか。

(no.531 埼玉県)

 

駅前の再開発

北柏駅前で進む再開発事業によって生まれた広い空き地(2023年9月撮影)。駅舎は写真の左奥にある。

自治体によれば、施工は2010年度から始まっており、2025年度で完了するそうだ*1

この空き地が生まれた時期も、施工開始の2010年頃と推測できる。少なくともこの10年間、空き地のまま放置されている姿を私も確認している。しかし、まもなくここにスーパーマーケット、私設図書館、保育園、立体駐車場などが建設される予定で、自治体の資料によれば来年(2024年度)からその工事が始まるという*2。なお、上の写真は陸橋から西側に広がる空き地を撮影したもので、これは空き地全体の8割ほどにあたる。上の写真のうち、手前側は立体駐車場となり、奥側にはスーパーや私設図書館などができるようだ。

立体駐車場の予定地。

ここは数年前に土が運び込まれた場所だが、長い間放置されていたため、盛り土のほとんどが草に覆われている。

盛土に被せられたシート。もともとは防草目的で敷いたものかもしれない。

陸橋の下には最近置かれた土もある。建設工事はすでに始まっているのだろうか。

そして、これが陸橋の東側にある空き地。

撮影時は土砂置き場になっていたが、将来は保育園が建設されるそうだ。

最後に紹介する駅に最も近い区画の様子。ここにはスーパーマーケット、飲食店、私設図書館等が建設される予定。広さは4700平方メートルほど。

同じ区画を正面から見た様子。

この区画の端(駅側)には新しい道路も敷かれていた。この先は飲食店の予定地になっているので、そこに繋がる道だろう。

(no.532 千葉県)

 

無くなりつつある空き地

新しく生まれる空き地があれば、消えていく空き地もある。

この土地はかつてコインパーキングとして利用されていたが、2021〜2022年初めまでの間に解体されたようだ。そして、2022年3月に訪れた時はちょうど住宅の建設工事が始まっていた。

南東角から見た空き地の全体像。ここに建つ住宅は、おそらく5、6軒ほどではないだろうか。

南西角から撮影。

地表には汚水枡と思しき管が突き出ている。

敷地中央付近の様子(写真右奥が敷地の最奥)。この辺りには工事用の仮設電柱が立っている。

敷地の中央付近の様子(左奥が冒頭の撮影位置)。

奥側にある区画。ここにも仮設電柱が2本立っている。

そして、ここが空き地の最奥の様子。

写真左奥付近の地面には汚水枡が見当たらない。ひょっとしたら、左奥から右手前にかけてが一区画分なのかもしれない。なお、執筆時点ではこれらの住宅は完成し、人が住んでいる模様。

(no.533 東京都)

 

*1:参照:柏市オフィシャルウェブサイト「北柏駅北口土地区画整理事業のあらまし」https://www.city.kashiwa.lg.jp/kitakashiwaseibi/shiseijoho/keikaku/shigoto/kaihatsu/toshikaihatsu/aramashi.html(2023.11.18.閲覧)

*2:参照:柏市オフィシャルウェブサイト「北柏駅北口駅前広場周辺地区一体的土地活用事業」https://www.city.kashiwa.lg.jp/kitakashiwaseibi/shiseijoho/keikaku/jigyosyateian.html(2023.11.18.閲覧)