空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。 (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

防草シートの空き地

 

黒いシートの空き地

用事があって初めて訪れた千葉県のとある地域。駅を降りて散歩していた際、黒いシートが張られた空き地に出会った。

調べたところ、ここにはかつて地方銀行が立っており、今年(2023年)の3月に解体されたようだ。撮影したのは同年7月なので、まだ4ヶ月ほどしか経っていない。

左端から見た様子。シートが微かに空の青を反射させており、他の空き地では感じられない清々しさがある。

シートは杭で固定されているようだが、早くも抜けてしまっている所がある。このままでは、2、3ヶ月くらいすれば雑草が根付いてしまうだろう。

1枚のシートの幅は50センチほどしかなく、それを何枚も地面に張っている。奥行きが最も長いところは15メートル以上あるので、設置するのは大変な作業だったと思う。

ところで、この光景を見た時に何となく既視感を覚えたのだが、しばらくしてそれが昆布の天日干しだと気づいた。今後、似たような防草シートは昆布シートと呼んでいきたい。

(千葉県 no.534)

 

 

不思議な区切り

通勤中、いつもと違うルートで住宅街を歩いていると、緑色のシートで覆われた空き地に出会った。

敷地はコンクリートブロックで妙な形に区切られている。未知の遺跡のような、不思議な佇まいだ。ブロックは古い感じがしないので、この空き地を整備した時に新設したものだろう。

おそらく、この区切りは、ここに3つの住宅を建てるために設けたものではないだろうか。

左右それぞれに住宅が一つずつ、奥に一つ建てられるように設計されており、中央部分は奥の住宅へ出入りするための通路になる、と考えられる。とは言っても、本当の意図は開発されてみないとわからない。

それぞれ、敷地の左右の端から見た様子。

敷地の左側には水道メーターボックスや排水枡が設けられている。

そして、区切られた右側の土地にも水道メーターボックスなどが付いていた。

ということは、やはりブロックの区切りは、それぞれのスペースが独立していることを示しているのだろう。

また、そばには何故か単管パイプが3本だけ置かれていた。

(東京都 no.535)