駐輪場跡と見られる土地
白い柵で囲われた空き地。
上の写真のように、1か所だけ出入り口らしきスロープが残されている。この構造から推測すると、おそらく駐輪場の跡地ではないだろうか。
この辺りは土地区画整理事業が進められている地域で、ここの他にも空き地が多く点在している。
土地の全体像。
敷地内の様子。
地表は砂利に覆われており、よく見るとアスファルトの破片がたくさん散らばっていた。かつては敷地全体がアスファルトで舗装されていたのかもしれない。ここには3月に訪れたため、まだ緑の雑草はほとんど生えていない。
この施設はどれくらいの期間人々に使われていたのだろう。天気のせいか、どことなく寂しい雰囲気が漂っていた。
(no.519 埼玉県)
月極駐車場跡地
駅前にある使われていない駐車場。
かつては月極駐車場の看板が立っており、その頃はいつも2、3台ほど車が停まっていたが、いつの間にか使われなくなっていた。これはその使われていない時期に撮影したもの。
ただ、その後は政治団体が利用し始め、執筆時点では選挙カーの駐車場になっている。
敷地内には砂利が敷いてあるが、半分以上は草に覆われている。
最近は選挙カーが1台だけ利用しているようなので、全体が草に覆われるのも時間の問題だろう。
この位置から見ると、雑草が生えていない小道ができていることに気づいた。
月極駐車場だった頃、駅(写真左奥)へ向かう人々がここを近道に使っていたようだ。
(no.520 茨城県)
利用者が現れない駐車場
よく通る道沿いにある月極駐車場。
かつてここに車が停まっているのを見かけたのは1度だけ。それはこの付近で工事が行われた際のことで、その関係者の車と思われた。しかし、普段はこのようにがらんとしている。
ちなみに、写真右側に駐車場を示す看板が立っている。ただ、それがなければ誰もここを駐車場だと思わないだろう。
何故なら、敷地内のほとんどが雑草に覆われ、駐車スペースの区切りも見当たらないからだ。
ここは夏に撮影したが、除草剤が撒かれているようで枯れ草が多い。
(no.521 茨城県)
雑草のステージ
住宅街にある少し変わった姿の駐車場。
何度かこの前を通っているが、私が見た限りでは使われている様子はない。
この駐車スペースは道路よりやや高い位置にあり、出入り口のスロープと道沿いの斜面は舗装されている。
なお、スロープにタイヤ痕らしきものがあるが、最近できたものかどうかは不明。
この土地の面白い点は、一部だけしかアスファルト舗装せず、駐車スペースが雑草に覆われてしまっているところだ。
おそらく開発費用を抑えるためと思われ、駐車スペースは元々砂利か土の地面になっていたと考えられる。
スペース全体が草に覆われるまで、一体どれくらい時間が経ったのだろう。
あたかも、ステージ上に意図的に設けられた緑のようであり、この奇妙な姿が魅力的だ。
車止めの石も草に埋もれつつある。
草の層が厚く、地面は確認できない。
反対側の角の様子。
この辺りの車止めも草に埋もれそう。
斜面にはちょっとした凹みがある。
ここからはガス表示杭だけ確認できるが、土溜まりの中にも排水枡などが埋まっていそうだ。
(no.522 茨城県)
駐車場内の土くれ
とある衣料品店の駐車場の端。
店の建物から最も遠いこの一列だけ、ほとんど使われていない模様。
そして、面白いのは駐車スペースに置かれた謎の土くれである。
これらの小山は、おそらく駐車場内の土溜まりを除去して集めたものだろう。
当初は土が見えていたのかもしれないが、一緒に集められた草や苔が繁殖し、新しい緑の生命体が生み出されている。
ちなみに、これと似たもので大規模な事例を以前紹介したことがある(下の写真)。
これは広い農地の中に出現した残土(と思われるもの)の山。
これも当初は裸の山だったと考えられるが、やがて草木が根付き、このような緑の島となっている。“島内”では、あたかも一つの生態系が育まれているように見え、一体どんな動植物が住み着いているか興味をそそられる。
なお、この島については下記サイトで詳しく紹介している。
(no.523 茨城県)