空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。 (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

使われていない駐車場2

f:id:akichiniiko:20200722174040j:plainf:id:akichiniiko:20200722173244j:plain閉鎖された公務員住宅の敷地内に、広い駐車場が残されている。

この場所はいつも人気がないが、この日は何かの作業が行われており、車と人が入っていた(右奥)。

f:id:akichiniiko:20200722173239j:plain普段はこのように柵で囲われ、敷地内への立ち入りが禁じられている。

f:id:akichiniiko:20200722173236j:plainこの団地が使われなくなってから、少なくとも5、6年は経過している模様。定期的にこの前を通るが、毎年見る度に植物が伸びて敷地内が荒れてきている。

しかし最近、ついに建物の解体工事が始まった。この工事を見た時には、建物の数棟が取り壊され、先ほどの駐車スペースも更地になっていた。

 (no.128 閉鎖された公務員住宅の駐車場 / 東京都小金井市)

 

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近所の広い空き地(丘の上に空き地が広がっている)の一画に、使われていない駐車場があった。

f:id:akichiniiko:20200722175220j:plain右隣には交番があるが、そこには専用の駐車場があり、こことは無関係に思える。

何より、ここは写真のように長い間柵で塞がれていて、使われている姿を見たことがない。

しかし、この駐車場を見つけてから約半年が経ち、隣接する広い空き地が温泉施設として開発されることがわかった。

このスペースは、開発工事のために先立ってつくられた工事車両用の駐車場だろうか。

f:id:akichiniiko:20200722175233j:plainしかし、それにしては白線で区切られた駐車スペースが狭く、利用に適さないように見える。また、アスファルトも少し傷んでいるようだ。 ひょっとしたら、ここは使われなくなった駐輪場かバイク置き場ではないだろうか。あるいは駐車場の敷地の一部が残されているだけかもしれない。

※以下2017年5月10日追記。

f:id:akichiniiko:20200722175138j:plainf:id:akichiniiko:20200722175317j:plain丘の上にある広い空き地で開発工事が始まり、ほどなくしてこの駐車場らしきスペースも解体されてしまった。

したがって、あのアスファルトで舗装されたスペースは、工事車両用につくられた駐車場ではなかったようだ。

f:id:akichiniiko:20200722175530j:plain結局、何のために残されていたのか謎のままである。

(no.129 空き地前の駐車場 / 茨城県龍ケ崎市)

 

 

f:id:akichiniiko:20200722175430j:plainアパートの前にあった3台分ほどの駐車スペース。

見つけた時は三角コーンなどで塞がれて使えなくなっていたが、奥のほうには車止め石が残っていた。このスペースは、将来再開発工事によって無くなり、広い道になってしまうようだ。

かつてここを利用していた者には、すでに別の駐車場が割り当てられているのかもしれない。

無くなる予定の土地としてみると、なんとなく寂しい雰囲気がある。

(no.130 アパート前の駐車スペース / 東京都小金井市)

 

 

f:id:akichiniiko:20200722180942j:plainf:id:akichiniiko:20200722181150j:plain黒い柵に囲われたこの空き地は、かつて使われていた駐車場の一部とみられる。 

ここは前述のアパートにほど近い場所にあり、周辺一帯では再開発工事が進められている。

内部の様子。

f:id:akichiniiko:20200722181043j:plain柵の中には、スペースを区切る白線が残されていた。

おそらく使われていた当時は、柵の内部だけでなく、写真手前辺りまで駐車場の敷地だったと考えられる。

 (no.131 柵に囲われた駐車場の跡 / 東京都小金井市)

 

使われていない駐車場の中には、単に利用者が現れずそのままにされているもの、この記事で紹介したように解体予定地として残されているもの、新設されたばかりで準備中のものなどがある。

ここで紹介した駐車場には、スペースを区切る白線、スペース番号、車止め石、傷んだアスファルトなどの痕跡が残されていた。これらの過去を偲ばせる痕跡を眺めていると、当時の記憶がその場所・物に宿っているような気もしてくる。