空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。 (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

治水施設の管理用地

 

調整池の管理用地

f:id:akichiniiko:20200718221445j:plain散歩中、フェンスの向こう側(調整池の敷地)に、空き地がひっそりと佇んでいることに気づいた。

f:id:akichiniiko:20201115215304j:plainフェンスが低くなってる所から撮影。

写真中央に三角の空き地があり、その奥には池が広がっている。そして、空き地の右隣にはコンクリート製の排水路らしきものがある(下の写真が全体像)。
f:id:akichiniiko:20201112212556j:plain傾斜がついた排水路らしき設備。下った場所には川が流れている。 

f:id:akichiniiko:20201202183856j:plainそして、これが空き地の中の様子。

この空き地の土台部分には、奥に広がる池と右隣の排水路をつなぐトンネル(水路)が通っているようだ。ひょっとしたら、排水門や水位調節堰の役割も担っているのかもしれない。

空き地の奥には大きな雑木が立っており、立派な樹形を保っている。剪定された痕跡は見られないので、ずっと放って置かれているのだろう。この木は調整池ができる前から生えていたのだろうか。それとも調整池ができた後に自然に根付いたものだろうか。 

また、敷地内は定期的に草刈りが行われているようで、木の根元近くには枯れ草の小山がある。ただ、この空き地は頻繁に人が立ち入る場所には思えない。おそらく、時々行われる設備点検の際にだけ使われるスペースではないだろうか。

f:id:akichiniiko:20201102181341j:plain三角の空き地につながる通路。右奥には雑木の葉が伸びてきている。放っておけばそのうち道を塞いでしまうだろう。

(no.399 茨城県)

 

水路管理用地①
f:id:akichiniiko:20200331230816j:plain水路の上に小さな空き地が設けられているのを見つけた。

f:id:akichiniiko:20201115220111j:plainf:id:akichiniiko:20201115221643j:plain広さは一畳くらい。

もともとここはコンクリートで舗装されていたと考えられるが、このように土が溜まってしまっている。

また、ここは直射日光が当たりにくい北側に位置し、下には常に水が流れている。苔にとっては格好の繁殖スペースだ。しかし、一見しただけではここが何のために設けられたかわからない。

f:id:akichiniiko:20201115220647j:plainところがよく見ると、隣に立つ住宅の塀と水路の青い柵の間に、幅30センチくらいの通路が通っていることに気づいた。つまり、ここはこの細い通路へつながる橋として設けられたようだ。これらの空きスペースや通路は、おそらく水路の清掃や点検などの際に使われるのだろう。どれくらいの頻度で使われるのかわからないが、先の調整池の空き地と同様に、使われる機会は限られていて少ないのではないだろうか。

なお、このような空きスペースに関する資料としては、農林水産省の水路の設計について記されたものがあり、そこには水路管理施設として「管理用道路等」の記述が確認できる*1。 

f:id:akichiniiko:20200331230906j:plain水路の端には残余地もあった。小さなスペースだが花壇になっているようだ。

f:id:akichiniiko:20200331230837j:plain(no.400 茨城県)

 

 

水路管理用地②

f:id:akichiniiko:20200812221338j:plainこの細長い空き地も、水路の管理用地として設けられたと考えられる。

f:id:akichiniiko:20200812221604j:plain 敷地内には何故かブロックや庭石らしきものが置かれている。どこから転がってきたのだろうか。

f:id:akichiniiko:20200812221748j:plain幅1.5メートルくらいの水路。

左側には歩道があり誰でも通行できるようになっている

f:id:akichiniiko:20200812222155j:plainこの未舗装の道は、地図で見たところ200メートルくらい先まで続いている。

f:id:akichiniiko:20200812222410j:plain後ろ(道を挟んで反対側)にも水路が伸びている。

f:id:akichiniiko:20200812222649j:plainここにも、先と同じ細長い空き地がある。奥には電柱が立っており、その先は行き止まりのようだ。ここが一般の通路として設けられていないことがわかる。

f:id:akichiniiko:20200812222632j:plain 水の流れはゆるやか。水路はいろんな種類があるが、これは何のためのものだろうか。

f:id:akichiniiko:20200812222925j:plain同じく、水路の横には砂利の歩道が通っていて50メートルくらい先まで続いている。
(no.401 茨城県)

 

*1:出典:農林水産省webサイト「土地改良事業計画設計基準及び運用・解説  設計「水路工」(農村振興局、平成25年3月22日)https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/nousin/bukai/h24_4/pdf/ref-data3-1.pdf 、4頁参照。(2020.11.2.閲覧)