さまざまな空き地を訪れる中で、そこが何のために空いているのかわからない時がある。
その土地の関係者に聞くことができればすぐにわかることだが、それらは第三者が一見しただけでは用途不明である。
ここでは、こうした一見しただけでは性格がよくわからない空き地を、とりあえず「分類保留」の意味でまとめておきたい。
もちろん、実はごくありふれた理由(物置き場など)で残されているだけの場所もあるだろうし、中には日常的に使われている場所もあるかもしれない。
また、これらの空き地には独特の寂しい雰囲気があったり、変な佇まいであることが特徴である。
このような空き地を見つけると、私はしばらくその場に佇んで、その土地の性格や過去についてあれこれ想像して楽しむ。
こういう空き地鑑賞の醍醐味は、用途がわからないからこそ自由に想像でき、様々な意味をその空間に与える遊びができることにあると思う。