空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。 (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

公開空地や広場 2 

東京都議会議事堂前 都民広場

 

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都営大江戸線都庁前駅からすぐの場所に、東京都議会議事堂がある。

ここは、その前にある公開空地(都民広場)である。

都庁舎は丹下健三氏の設計によるもので、議事堂と本庁舎に挟まれたこの空間が陽に照らされた時には、荘厳な雰囲気を醸し出していた。

議事堂や本庁舎をはじめ、周囲の建物の長方形の窓のパターンと、この空き地の地面に施されたタイルの幾何学文様が響き合い、空間全体が美しく統一されてみえる。

また、これまでこのような広い円形広場に訪れたことがなかったので、最初にこの空間に入った時には、写真などで見ていたローマのコロッセウムを思い出してしまった。

 

訪れた時には、小学校か中学の社会科見学らしい一行、海外の観光客、一眼レフを持って本庁舎を撮影している人たちがいた。

(no.30 東京都議会議事堂前 都民広場(東京都新宿区))

 

 

高架下の広場(多摩境駅 駅前広場)

 

京王線多摩境駅前に、少し変わった広場がある。

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↑ 昼でも薄暗い広場の入口付近。奥のほうに進んでいけば駅に着く。 

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入口の通路を抜けるとすぐに、何もない広場に出る。

ここは、一見すると半地下の空間にもみえるが、実際は地上と同じ高さにあたる。

また、この上は大きな陸橋になっており、広い道路やロータリーが設けられている。写真の両側にみえるのが、上の道路とこの広場をつなぐ階段だ。

 

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別の角度から。

外にはマンションが建っているのが見える。この広場を通って駅に向かう人、マンションに向かう人たちがいた。 

 

そして、さらに駅方向に進むと、地下神殿のように柱が林立する空間が広がっている ↓ 

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ここで遊んでいる子供達がいたが、音がよく反響するせいかボール遊びだけは禁止されているようだ。

 

↓ さらに駅に近づくと、モニュメントが設置された吹き抜けの一画がある。そして、この真上がロータリーになっている。このあたりにはベンチが設けられ、休憩スペースにもなっていた。

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なお、この広場は町田市が管理しており、問い合わせたところ「公開空地」ではなく、道路だということがわかった*1

 

(no.31 多摩境駅駅前広場(東京都町田市))

 

 

*1:町田市建設部道路管理課への聞き取りによる。