空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。 (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

公園 3 

 

波の上ビーチ近くの空き地 

 

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沖縄県那覇市の海辺でみつけた旭ヶ丘公園の一部と思われる空き地である。

ここは、波の上ビーチ、波上宮(なみのうえぐう)、護国寺、旭ヶ丘公園に囲まれた場所にある。

一見すると奥の建物は学校で、ここは小さな校庭か運動場のようにも思える。しかし、この校舎っぽい建物のすぐ裏には波上宮があるので、建物は社務所などではないだろうか。

ここは、ビーチと護国寺波上宮とをむすぶ通り道にも使われており、度々人が行き来していた。  

上の写真の右奥に進むと、波の上ビーチに出る ↓(画像は高台からの眺め) 訪れたのは夕方だったが、まだ海水浴を楽しんでいる人たちがいた。

f:id:akichiniiko:20160413153247j:plain また、先ほどの学校っぽい建物の裏にある波上宮。あれはこの神社の社務所かもしれない ↓

f:id:akichiniiko:20160413153346j:plain境内の案内板によれば、この神社は沖縄のニライカナイ信仰が起源になっているそうだが、のちに琉球国王府が、紀州*1熊野三山*2を祀るようになったという。そのため、和歌山県新宮市にある「熊野速玉大社」の祭神と同じ「速玉男尊(はやたまをのみこと)」がここにも祀られている。

 (no.28 旭ヶ丘公園(?)(総合公園 : 沖縄県那覇市))

 

 

 高台の公園 

 

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この空き地も、おそらく公園(街区公園?)と思われる。目的地に向かう途中、住宅街の中で偶然みつけた場所である。

ベンチや電灯以外何もないので、ボール遊びや自治体の催し物会場などに使われるのだろうか。

ここは高台にあるおかげで海から涼しい風がふいてくる。夏に訪れたが、居心地のいい場所だった。また、撮影時には利用者は誰もおらず、がらんとした雰囲気も魅力的だった。

f:id:akichiniiko:20160415122006j:plainf:id:akichiniiko:20160423115846j:plain 入口のベンチからは海が見渡せる ↓ 奥にみえるのはたぶん志喜屋漁港だろう。

当時は気付かなかったが、この公園の隣に「なかんだかり陶糸」というおいしいソーキそばのお店があったようだ…。

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(no.29 街区公園(?) 沖縄県南城市) 

*1:現在の和歌山と三重にまたがる地域。

*2:和歌山県にある熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社の総称。この三社を中心に熊野信仰が展開してきた。