この特徴的な空き地は、JRと東京メトロの四ツ谷駅前にある。
赤坂口の改札を降りると、目の前にこの空き地が現れるので、不思議に思う人も多いだろう。
きれいに芝生が植えられ、寝転んだりしてくつろぎたくなるようなスペースである。
写真の中央付近には、この空き地に降りることのできる階段が確認できる。しかし、階段の前にある扉は閉ざされ、立ち入りは禁止されているようだ。
また、空き地の周囲をみても、この土地についての案内板は見あたらなかった。
問い合わせてみたところ、ここはJRの管理地であるが、何らかの理由で行政の指導を受けて残されている土地だそうだ*1。
なお、「東京DEEP案内」では四ツ谷駅が江戸城外濠の上につくられたことが記され、この空き地についても紹介されている。
四谷界隈探索 (1) 四ッ谷駅と四谷見附橋 - 東京DEEP案内
つまり、この空き地は元々お濠だったため、地盤に問題があって開発できず、駅などをつくる過程で計画的に残された場所と推測できる。
この空き地に起伏がある(写真手前が盛り上がってみえる)のは、濠の痕跡だろうか?
また、濠はこの場所だけではないと思うのだが、なぜここだけ広く残されているのだろうか?
駅前の目立つ所にあり、詳しい経緯が気になる場所である。
(no.18 東京都新宿区)
*1:東京都新宿区とJR東日本施設部への聞き取りによる。