調整池の管理用地
散歩中、フェンスの向こう側(調整池の敷地)に、空き地がひっそりと佇んでいることに気づいた。
フェンスが低くなってる所から撮影。
写真中央に三角の空き地があり、その奥には池が広がっている。そして、空き地の右隣にはコンクリート製の排水路らしきものがある(下の写真が全体像)。
傾斜がついた排水路らしき設備。下った場所には川が流れている。
そして、これが空き地の中の様子。
この空き地の土台部分には、奥に広がる池と右隣の排水路をつなぐトンネル(水路)が通っているようだ。ひょっとしたら、排水門や水位調節堰の役割も担っているのかもしれない。
空き地の奥には大きな雑木が立っており、立派な樹形を保っている。剪定された痕跡は見られないので、ずっと放って置かれているのだろう。この木は調整池ができる前から生えていたのだろうか。それとも調整池ができた後に自然に根付いたものだろうか。
また、敷地内は定期的に草刈りが行われているようで、木の根元近くには枯れ草の小山がある。ただ、この空き地は頻繁に人が立ち入る場所には思えない。おそらく、時々行われる設備点検の際にだけ使われるスペースではないだろうか。
三角の空き地につながる通路。右奥には雑木の葉が伸びてきている。放っておけばそのうち道を塞いでしまうだろう。
(no.399 茨城県)
水路管理用地①
水路の上に小さな空き地が設けられているのを見つけた。
広さは一畳くらい。
もともとここはコンクリートで舗装されていたと考えられるが、このように土が溜まってしまっている。
また、ここは直射日光が当たりにくい北側に位置し、下には常に水が流れている。苔にとっては格好の繁殖スペースだ。しかし、一見しただけではここが何のために設けられたかわからない。
ところがよく見ると、隣に立つ住宅の塀と水路の青い柵の間に、幅30センチくらいの通路が通っていることに気づいた。つまり、ここはこの細い通路へつながる橋として設けられたようだ。これらの空きスペースや通路は、おそらく水路の清掃や点検などの際に使われるのだろう。どれくらいの頻度で使われるのかわからないが、先の調整池の空き地と同様に、使われる機会は限られていて少ないのではないだろうか。
なお、このような空きスペースに関する資料としては、農林水産省の水路の設計について記されたものがあり、そこには水路管理施設として「管理用道路等」の記述が確認できる*1。
水路の端には残余地もあった。小さなスペースだが花壇になっているようだ。
(no.400 茨城県)
水路管理用地②
この細長い空き地も、水路の管理用地として設けられたと考えられる。
敷地内には何故かブロックや庭石らしきものが置かれている。どこから転がってきたのだろうか。
幅1.5メートルくらいの水路。
左側には歩道があり誰でも通行できるようになっている。
この未舗装の道は、地図で見たところ200メートルくらい先まで続いている。
後ろ(道を挟んで反対側)にも水路が伸びている。
ここにも、先と同じ細長い空き地がある。奥には電柱が立っており、その先は行き止まりのようだ。ここが一般の通路として設けられていないことがわかる。
水の流れはゆるやか。水路はいろんな種類があるが、これは何のためのものだろうか。
同じく、水路の横には砂利の歩道が通っていて50メートルくらい先まで続いている。
(no.401 茨城県)
*1:出典:農林水産省webサイト「土地改良事業計画設計基準及び運用・解説 設計「水路工」(農村振興局、平成25年3月22日)https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/nousin/bukai/h24_4/pdf/ref-data3-1.pdf 、4頁参照。(2020.11.2.閲覧)