この記事の他に、このブログでは過去の痕跡が残された空き地を紹介したことがある。
→ 痕跡を残す空き地 1 - 空き地図鑑 、痕跡を残す空き地 2 - 空き地図鑑
しかし、過去に建っていた建物が解体され、痕跡がきれいに取り除かれたために、当時の姿を想像できなくなった空き地も多く存在する。
たとえば上の写真のような、整地直後の空き地である。
(no.97 東京都小平市)
また、下の空き地も建物が解体された直後なのだろう。
これらは地面がならされたばかりで、生々しい土の質感が特徴。
(no.98 東京都渋谷区)
そして、少し時間が経過すると、下の写真のように雑草が生え、表土が固まってくる。
この空き地のほうが、周囲の風景に馴染んでいるように見える。
しかし、すぐに雑草は背を伸ばし、土地全体を覆ってしまうことだろう。所有者は土地が売れるまで、雑草の定期的な刈り取り(あるいは防草シートの設置)や固定資産税によりコストを払い続けることになる。
(no.99 東京都小平市)
この空き地の雑草も、まだまばらにしか生えてないので、最近解体されたばかりと推測できる。
この空き地には過去の痕跡が僅かに残されている。
空き地の周囲には塀の基礎部分が残されており、敷地内の端や隅には解体で出たであろうブロックの瓦礫が置かれたままだ。
また、左側にはわずかに段差があり、ここが家の玄関口だった場所と思われる。
(no.100 東京都目黒区)