プレハブ小屋前の空き地
空き地には過去の痕跡を残すものがある。
これは、散歩中に偶然発見した使われていないプレハブ小屋前の空き地。
敷地内の様子。いろいろなゴミが散乱している。
この空き地の一部はコンクリートで整地されている。
おそらく、以前ここは何かの作業場として使われていたのだろう。
ソファーやタイヤなどがコンクリート部分を中心に散乱しているが、これらはもともとプレハブ小屋の中にあったものかもしれないし、不法投棄されたものかもしれない。
いずれにしても、この周りには家が少なく夜間は人通りがほとんどない。こういう場所にある空き地は、環境悪化のリスクが高いことが窺える。
正面右側から見た空き地の全体像。
右端から撮影した様子。
所々雑草や低木が生えているが、敷地内に設けられたコンクリートや砂利のおかげで敷地全体を覆い隠すほどには至っていない。
また、プレハブ小屋は比較的きれいにみえるので、数年前までは利用されていた可能性もある。
それにしても、ここは何の作業を行う場所だったのだろうか。勝手な想像に過ぎないが、車やバイクなどを修理する工場、あるいは屋外看板などを製作する工場だったのかもしれない。しかし、使われていた頃の姿をいろいろと想像するほど、今の状況が寂しく感じられる。なお、これを撮影して数年後、ここに新たに車検の店ができ、この空き地はなくなってしまった。
(No.12 茨城県龍ケ崎市)
門が残る空き地
鉄道駅の近くに、外構の一部が残された事業所跡地らしき空き地がある。
道路沿いには門付きの外構が残されている。
おそらく、ここにはもともと事業所の建物が立っており、工場もしくは資材置き場として利用されていたのではないだろうか。
門のすぐ右側の塀には表札の跡と、上の写真のように屋外用の掲示板が残されている。
敷地内の様子。
敷地の半分くらいはアスファルトで舗装されている。おそらく、奥の舗装されていないエリアにかつて何かの建物が立っており、手前の舗装されたエリアは車が乗り入れる作業スペース、もしくは駐車場だったのだろう。
敷地の右端から見た様子。
ここには手書き文字の簡易柵が設けられている。
敷地内はガランとして侘しい雰囲気が漂っている。
空き地の前に立ち、残された外構や、アスファルトの隙間から生える雑草の様子を眺めていると、人が出入りして働いていた頃を土地そのものが記憶しており、それが時間を超え、今もこの空間に漂っているようでもあった。
この種の空き地を訪れると、今日も街のどこかでひっそりと姿を消すものがあり、身近な風景が少しずつ変化していることを認識させられる。
(No.13 茨城県龍ケ崎市)