空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。      (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

特徴のある空き地 

 

ライトアップされた空き地

 

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空き地は殺風景なので、どこも同じようにみえるかもしれない。

しかし、中には特徴的な空き地も存在する。

上の写真は、駅前ロータリーに面してあった空き地である。空き地の周りは単管パイプで仕切られ、立ち入りが禁止されている。ここは、昼間は目立たないのに、夜になると防犯ライトで照らされ周囲より目立って見える。

特に目につくものはないが、強い光で照らされると、何か特別な意味を持つ空間にみえて面白い。

ちなみに、この空き地の手前に灰皿の缶とパイプ椅子が置かれた一畳ほどのスペースがある。ここは普段、ロータリーで客を待つタクシードライバーたちが休憩スペースとして利用しているようだ。 

 (No.8 茨城県龍ケ崎市

 

 

コンクリートで覆われた空き地

 

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この空き地は、地面がコンクリートで覆われているのが特徴だ。

雑草対策なのか、それとも何かをつくろうとして途中で止めたのかはわからない。空き地の下が貯水槽になっている場合もあるが、ここはそうではなさそうだ。

きれいに面取りされたコンクリートの工業的なフォルムの中に、アクセントとして所々雑草が生えており、独特の美しさを生み出している。

ここは、普段は近所の子供達がボール遊びなどに使っている。

  (No.9 茨城県龍ケ崎市

 

 

一本の木が立つ空き地

 

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この空き地は、家が4軒ほど建てられそうな広さがある。

そして、中央付近に一本の木(松の木?)が植えられているのが特徴だ。

 

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この近くには、栗や松の木が何本も植えられている空き地もあった。しかし、秋になっても栗の実が収穫されることはなく、松も販売目的で植えられてるようには見えない。

おそらく、「更地」のままだと固定資産税が高くなるので、税金対策として木を植え「農地」や「雑木林」にしているのかもしれない。

  (No.10 茨城県龍ケ崎市

 

 

窪地の空き地

 

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これは、少し窪んだ場所にある空き地を、上に通っている道路から撮影したものである。

なお、写真のコンクリートの壁の上にはコンビニエンスストアがあり、左下のフェンスの内側には溜め池がある。

これらの空き地のように、少し変わった立地条件や要素があるだけで、それがその空き地の「顔」になる。 

 

特徴のあるこうした空き地が利用され、あだ名が付けられていた時代の記録もある。

世田谷区太子堂の歴史について記した『三世代遊び場図鑑』の中では、昭和初期のこの町に、多くの空き地が点在していたことが紹介されている。

そして、ある三角形の空き地が「三角」と名付けられ、盆踊り会場や遊び場に使われていたという*1

当時は、周囲の空き地が祭りや相撲大会、運動会など様々なイベントの会場になり、地域交流の場として使われていたようだ。

 (No.11 茨城県龍ケ崎市

 

 

*1:(木下勇『三世代遊び場図鑑』、風土社、1999年、「三角」の名称については72頁と138頁、当時の空き地の様子については138〜144頁を参照。)