空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。 (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

環境施設帯の空き地 2

環境施設帯とは、幹線道路沿いの生活環境を保全するために設けられる道路の部分のことで、車道の横に、歩道、自転車道、しゃ音壁、植樹帯などが設けられる。 (※詳しくは環境施設帯(かんきょうしせつたい)の空き地 - 空き地図鑑の脚注など参照。) 写真は…

商業地域の空き地

武蔵境駅付近の空き地 商業地域*1にも空き地が残されていたり、店などが解体されて新たに空き地ができることがある。 上は、JR中央線の武蔵境駅近くにあった空き地である。 駅前はほとんど開発されており、商業ビルやマンションなどが立ち並んでいる。 その…

宮城県東松島市浜市地区の空き地

空き地の中を走る工事トラック(東松島市浜市地区) 空き地と畑が広がる被災地 2016年10月13日。 野蒜地区をまわったあと、浜市(はまいち)地区の様子を見るため、石巻駅に向かう途中の陸前小野駅を下車した。 浜市地区も、先の津波により大きな被害を受け…

茨城県常総市鬼怒川決壊地の空き地

洪水に耐えた家として話題になったヘーベルハウスの住宅。決壊した堤防から僅か100メートルほどの場所に建っている。 「平成27年9月関東・東北豪雨」 による洪水被害 豪雨の概要*1 2015年9月7日、沖ノ鳥島の東の海上に台風18号が発生。台風は9日に愛知県に上…

宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ③

※(宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ② - 空き地図鑑の続き) かんぽの宿付近から折り返し、別ルートで再び駅に向かう。 少し進むと、工事用の土砂置き場になっている空き地があり、その前に記念碑が立っているのが見えた。 近寄ってみると、鳴瀬第二中学校の…

宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ②

※(宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ① - 空き地図鑑 の続き) さらに海に向かって歩いていくと、震災前に使われていた仙石線の線路もあった。 もちろん、今は廃線になっている。 現在、復旧・再開発事業が盛んに進められているので、道沿いの空き地には工事…

宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ①

東日本大震災から5年半以上が経過した2016年10月13日〜14日。 被災地の今の様子を見に、宮城県東松島市(野蒜地区、浜市地区)と石巻市(門脇町、南浜町、雲雀野町、湊町、川口町、大門町、八幡町)を訪れた。 震災直後には多くの人が被災地を訪れ、その様子…

自然によって生みだされる空き地(分類方法)

この分類では、おもに自然の力によって生みだされた空き地を紹介していきたい。 自然現象が要因となってできる空き地は様々にあり、その全ての例を挙げることはできないが、たとえば次のようなケースが想定できる。 ① 地面の隆起、沈降、浸食などにより空き…

クトジ御嶽

うるま市の海辺にあるクトジ御嶽である。 この御嶽は、樹木と背の高い草むらに覆われて目立たず、隠れるように存在していた。ここはタクシーに乗りながら探したのだが、はじめは運転手も場所がわからず、付近の住人(おばあさん)に場所を聞き出してようやく…

敷地内の使われていない土地 

駅舎敷地内の空き地 敷地内の建物が建っていない空地は、しばしば駐車場や庭、物置き場、畑などに有効利用される。 しかし、中には様々な理由で放置されてしまう場合もある。 上は、駅舎(国際展示場駅)と一体化した店舗敷地内の空き地である。 空き地を囲…

東の御嶽(あがりのうたき)

沖縄県うるま市の浜比嘉島(はまひがじま)に、「東の御嶽(あがりのうたき)」がある。 ここは、大木の下にある空き地が聖域になっており、これまで訪れた御嶽の中でも印象深い場所だった。 訪れた日は、那覇市を出発し、浦添、宜野湾、沖縄市などいくつか…

整地後の雑草

この記事の他に、このブログでは過去の痕跡が残された空き地を紹介したことがある。 → 痕跡を残す空き地 1 - 空き地図鑑 、痕跡を残す空き地 2 - 空き地図鑑 しかし、過去に建っていた建物が解体され、痕跡がきれいに取り除かれたために、当時の姿を想像でき…

シートに覆われた空き地

私たちの周りには様々な空き地があるが、なかには防草シートに覆われている所もある。 ここは、一戸建てが二軒ほど建てられそうな広さがあり、敷地全体がシートで覆われていた。 こうしておけば雑草が生えることもないが、これだけの面積を覆うためには、そ…

使われていない物置き場 

使われていない資材置き場 上は、長い間使われていない資材置き場で、入口には利用者を募る看板が立てられていた(下の写真)。 この付近一帯は開発されておらず、森が多く残されている。 この空き地も森を切り開いてつくったのだろう。 以前、空き地の中心…

空き地の有効利用

三角形の空き地 ① 街を歩いていると、時々このような三角形の空き地を見かける。 敷地の形がもともと三角形だったのかもしれないし、もとは四角い敷地だったものが、道路開発などによって削られてできたのかもしれない。 こういう空き地には、野立て看板や自…

田端・田端東遺跡(たばた・たばたひがしいせき)

この公園のような原っぱは、東京都町田市にある縄文時代の遺跡である。 遺跡とはいうものの、現在は雑草に覆われて何も見えない。しかし、この下から約5000年〜2800年前(縄文時代中期から晩期)につくられた竪穴住居の跡や土坑(どこう)が見つかっている*1…

ノロ屋敷跡

上の写真は、知念城(沖縄県南城市)の城外にあるノロ屋敷跡である。 「ノロ」とは沖縄における女性祭司のことで、地域の祭礼を主導する役割を担っている。かつて琉球王国では、制度として女性祭司が組織され、ノロはこの組織の末端に位置していた*1。 ここ…

塩川(しおかわ)の空き地

(no.82 塩川の空き地 / 沖縄県国頭郡本部町) 沖縄県国頭郡本部町に、国の天然記念物に指定された「塩川(しおかわ)」がある。 名前のとおり塩水が湧き出る珍しい川で、このような川は世界でこの場所とプエルトリコの2ヵ所しかないといわれている*1。 塩水…

上田城跡 / 円覚寺跡 の空き地

ここは、長野県上田市の上田城跡内にあった石垣跡(本丸西虎口)である。 上田城は、16世紀に真田昌幸によって築かれた城で、国の史跡に指定されている。なお、この城は関ヶ原の戦いの後に一度壊され廃城になったが、その後の江戸時代中に再建された歴史があ…

北条氏常盤亭跡(ほうじょうしときわのていあと)

神奈川県鎌倉市にある北条氏常盤亭跡は、鎌倉時代に北条一族の有力者が建てた別邸跡で、国の史跡に指定されている。 上の写真は、道路からみた別邸跡の一部である。 一見ただの空き地にしか見えないが、ここから何らかの遺構が見つかったと考えられる。 なお…

文化財の空き地について

文化的機能を持つ空き地(分類方法) - 空き地図鑑でも述べたとおり、文化財の空き地は、国や地方公共団体などにより保存・管理されている。 この分類で紹介する場所の多くは、過去に建てられた建物の跡であり、それらは「史跡」として保存されている。 しか…

サービスエリアのオープンスペース

高速道路を利用する人々が、休憩や給油のために利用するサービスエリア、あるいは、パーキングエリアにもオープンスペースがある。 サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)は、高速自動車国道法などの法規にもとづいてつくられている。 またこれらは…

ストーンサークル(環状列石) ― 田端環状積石遺構

ストーンサークル(環状列石)は、主に先史時代につくられた祭祀場で、インド、アフリカ、ヨーロッパ、中東、東アジアなど世界各地でみられる。 その性格も様々で、墳墓の一部としてつくられたもの、石自体が信仰の対象になっているもの、聖域を囲む垣として…

使われていない駐車場

駐車場の中には、普段は使われずにガランとしているものがある。 上の写真は今帰仁城跡公園(なきじんじょうあとこうえん)に設けられた予備駐車場の一つだ。 駐車場の周りにはぐるりと道路が通っていて、出入口が2箇所もある。 しかし、訪れた際は開園時間…

氷川女體神社磐船祭祭祀遺跡(ひかわにょたいじんじゃいわふねまつりさいしいせき)

埼玉県さいたま市にある氷川女體神社の前には、江戸時代につくられた屋外の祭祀場が残されている。 ここは、現時点においても古い祭祀の様子がうかがえる貴重な空間である。 祭祀遺跡の入口から撮影。 道を挟んだ向かい側に、氷川女體神社がある↑ 祭祀遺跡の…

友利御嶽(ともりうたき)・知念城(ちねんじょう)付近の拝所

知念城(ちねんじょう / ちねんぐすく)は、12世紀前後か、またはそれ以前につくられた古い城と考えられている*1。また、この地は琉球王国時代の国王の巡礼地の一つである。 この知念城の一画に、不思議な佇まいの円形の空き地があった。 この空き地は、海に…

「超芸術トマソン」の空き地 2

(no.60 東京都渋谷区) 北参道駅近くの歩道にあった謎の閉鎖空間である。 赤瀬川原平の「超芸術トマソン」については「超芸術トマソン」の空き地 - 空き地図鑑の中でも紹介した。 この記事で紹介する空き地も、赤瀬川らが分類した「境界」物件にあたるもの…

玉城城跡の拝所 塩川付近の拝所

上は、玉城(たまぐすく)城内にあった拝所(うがんじゅ)の空き地である。 現地の標識*1によれば、城の築城年代や歴代の城主は定かになっておらず、この城は創世神のアマミキヨが築いたという伝説もあるそうだ。 なお、城内にはこの拝所の他に「天つぎあま…

休耕地

(no55. 沖縄県うるま市) 畑作が中断され、一時的にデッドスペース化している土地がある。 上と下の写真は、沖縄にあり、いずれも休耕地と思われる。 畑作を中断する理由としては、畑を休ませて栄養のある土をつくる目的があり、場所によっては緑肥にする植…

斎場御嶽(せーふぁうたき)

沖縄本島の南城市にある斎場御嶽(せーふぁうたき)は、琉球神話に登場するアマミキヨという創世神がつくったと伝えられている。琉球王国において最も位の高い御嶽であり、国王が親拝し続けた歴史がある*1。 また、現在は国の史跡に指定されており、ユネスコ…