空き地図鑑

空き地、更地、使われていない資材置き場、オープンスペース、祭祀場、住居跡地など、「空いている場所」がもつ様々な機能、意味、魅力を探ります。      (※本ブログに掲載の写真および文章の無断使用(転用・転載など)は禁止しています。)

【お知らせ】第二十五回文学フリマ東京に参加します。

「第二十五回文学フリマ東京」にて、空き地の冊子を販売します。 c.bunfree.net 日時:2017年11月23日(木)11:00〜17:00 会場:東京流通センター 第二展示場 東京のレンタルスペース・東京流通センター(TRC) A4フルカラー(26ページ)、900円にて販売予定…

商業地域の空き地 2 − 再開発工事で生まれた空き地

(no.143 武蔵小金井駅周辺) 再開発工事の途中で、短期間だけ姿をみせる空き地がある。 ここでは、東小金井駅と武蔵小金井駅周辺にあった空き地を紹介してみたい。 景観の特徴 市街地の再開発では、古い敷地が統合・整理され、そこに新しい建物、公園、道路…

余ってしまった土地

サービスエリアの無用空間 上里サービスエリア(埼玉)の建物裏に、魅力的な佇まいの空き地があった。 このサービスエリアには、ガソリンスタンド、カフェ、レストラン、ベーカリー、土産物売り場、休憩所、ATM、宝くじ売り場まであり、施設内は人が多く賑や…

出来立ての空き地

建物の解体が終わりに近づき、空き地が新たにできつつある風景に出会った。 以前建っていたものが何なのかはわからないが、道路側にはまだ階段、タイル、花壇が残されており、わずかに過去を物語っている。しかし、これらもすぐに撤去されてしまうだろう。 …

小禄の嶽(おろくのたき)

ここは、那覇市小禄(おろく)の森口公園内にある聖域で、「小禄の嶽(おろくのたき)」とよばれている。 森口公園は小高い丘にあり、公園入口から階段を登リ切ると、上のように開けた場所に出る。 空き地の面積は広く、内部には小さな祠がたくさん並んでい…

受水走水(うきんじゅはいんじゅ)

沖縄県南城市の海に面した森に、「受水走水(うきんじゅはいんじゅ)」とよばれる聖域がある。 この聖域は、沖縄における稲作発祥の地と伝えられ、「受水(うきんじゅ)」「走水(はいんじゅ)」とよばれる二つの泉が存在している。 そして、泉のそばには神…

使われていない駐車場 2

通勤途中、いつも今は使われていない都営住宅の前を通るが、その敷地内に広い駐車場がある。 この日は何かの作業のためか、車と人が入っていた(右奥)。 しかし、普段は周囲に柵が立てられ、一般に立ち入りが禁じられている。 この団地が使われなくなってか…

使われていない植栽地

道路上の様々な場所に、樹木や草花を植えるために「植栽地(しょくさいち)」とよばれるスペース*1が設けられている。 植物は空気の浄化や防音、また、夏場には日影や蒸散作用による温度低下にも役立っている*2。 何より、植物の景観が安らぎなどの良い心理…

宮城県石巻市南浜町・雲雀野町・門脇町の空き地

高台から見た南浜町・雲雀野町(奥)と門脇町(手前)の空き地。 2016年10月14日、石巻市南浜町、雲雀野町、門脇町、中央地区、八幡町、湊町、川口町、大門町を訪問した。 東日本大震災では、石巻市内で最大震度6強を観測し、広範囲で地盤沈下や液状化が発生…

用途不明の空き地

沖縄県南城市の道路沿いにあった、樹々に囲まれた謎の空き地である。 一見、資材置き場のようにもみえたが、写真右手前に通る道路はやや高い位置にあり、ガードレールで仕切られている。ここから資材などを搬入搬出するとは考えにくい。 また、後日気になっ…

用途不明の空き地(分類方法)

さまざまな空き地を訪れる中で、そこが何のために残された空き地なのかわからない時がある。 その土地の関係者に聞くことができればすぐにわかることだが、それらは第三者が一見しただけでは用途不明である。 ここでは、こうした一見しただけでは性格がよく…

調整池の空き地(横田川運動公園)

近所を散歩していたら、偶然、住宅街の中にぽっかりと窪んだ場所(空き地)を見つけた。 標識をみると、ここは調整池と呼ばれる土地で、公園にもなっているようだ。 調整池は、大雨などにより地表に降り注いだ水が、一度に河川に流入しないよう、雨水を一時…

自然の中の空き地

森の中の空き地 人の手が加えられていない自然環境の中に、空き地が形成されることがある。 たとえば、上の写真のように、森の中の木がまばらに生えた場所が空き地になっているケースである。ここは、35年ほど前はただの草地だった。しかし、この間人の手が…

環境施設帯の空き地 2

環境施設帯とは、幹線道路沿いの生活環境を保全するために設けられる道路の部分のことで、車道の横に、歩道、自転車道、しゃ音壁、植樹帯などが設けられる。 (※詳しくは環境施設帯(かんきょうしせつたい)の空き地 - 空き地図鑑の脚注など参照。) 写真は…

商業地域の空き地

武蔵境駅付近の空き地 商業地域*1にも空き地が残されていたり、店などが解体されて新たに空き地ができることがある。 上は、JR中央線の武蔵境駅近くにあった空き地である。 駅前はほとんど開発されており、商業ビルやマンションなどが立ち並んでいる。 その…

宮城県東松島市浜市地区の空き地

空き地の中を走る復興工事のトラック(東松島市浜市地区) 空き地と畑が広がる被災地 2016年10月13日。 野蒜地区をまわったあと、浜市(はまいち)地区の様子を見るため、石巻駅に向かう途中の陸前小野駅を下車した。 浜市地区も、先の津波により大きな被害…

茨城県常総市鬼怒川決壊地の空き地

洪水に耐えた家として話題になったヘーベルハウスの住宅。決壊した堤防から僅か100メートルほどの場所に建っている。 「平成27年9月関東・東北豪雨」 による洪水被害 豪雨の概要*1 2015年9月7日、沖ノ鳥島の東の海上に台風18号が発生。台風は9日に愛知県に上…

宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ③

※(宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ② - 空き地図鑑の続き) かんぽの宿付近から折り返し、別ルートで再び駅に向かう。 少し進むと、工事用の土砂置き場になっている空き地があり、その前に記念碑が立っているのが見えた。 近寄ってみると、鳴瀬第二中学校の…

宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ②

※(宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ① - 空き地図鑑 の続き) さらに海に向かって歩いていくと、震災前に使われていた仙石線の線路もあった。 もちろん、今は廃線になっている。 現在、復旧・再開発事業が盛んに進められているので、道沿いの空き地には工事…

宮城県東松島市野蒜地区の空き地 ①

東日本大震災から5年半以上が経過した2016年10月13日〜14日。 被災地の今の様子を見に、宮城県東松島市(野蒜地区、浜市地区)と石巻市(門脇町、南浜町、雲雀野町、湊町、川口町、大門町、八幡町)を訪れた。 震災直後には多くの人が被災地を訪れ、その様子…

自然によって生みだされる空き地(分類方法)

この分類では、おもに自然の力によって生みだされた空き地を紹介していきたい。 自然現象が要因となってできる空き地は様々にあり、その全ての例を挙げることはできないが、たとえば次のようなケースが想定できる。 ① 地面の隆起、沈降、浸食などにより空き…

クトジ御嶽

ここは、うるま市の海辺にあるクトジ御嶽である。 この御嶽は、樹木と背の高い草むらに覆われて目立たず、隠れるように存在していた。そのため、なかなか見つけ出せず、付近の住人に尋ねてようやく辿り着くことができた。 この御嶽の入口には市の標識が立て…

敷地内の使われていない土地 

駅舎敷地内の空き地 敷地内の建物が建っていない空地は、しばしば駐車場や庭、物置き場、畑などに有効利用される。 しかし、中には様々な理由で放置されてしまう場合もある。 上は、駅舎(国際展示場駅)と一体化した店舗敷地内の空き地である。 空き地を囲…

東の御嶽(あがりのうたき)

沖縄県うるま市の浜比嘉島(はまひがじま)に、「東の御嶽(あがりのうたき)」がある。 ここは、大木の下にある空き地が聖域になっており、これまで訪れた御嶽の中でも印象深い場所だった。 訪れた日は、那覇市を出発し、浦添、宜野湾、沖縄市などいくつか…

整地後の雑草

(no.97 東京都小平市) ここではこれまでに、過去の痕跡が残る空き地を紹介したことがある。 → 痕跡を残す空き地 1 - 空き地図鑑 、痕跡を残す空き地 2 - 空き地図鑑 しかし、過去に建っていた建物のすべてがきれいに取り除かれたために、その場所の過去を…

シートに覆われた空き地

空き地の中には、防草シートに覆われている所がある。 ここは、一戸建てが二軒ほど建てられそうな広さがあるが、敷地全体がシートで覆われていた。 これだけの面積を覆うためには、それなりの費用がかかるだろう。しかし、毎年雑草処理を行なう労力や、業者…

使われていない物置き場 

使われていない資材置き場 上は、長い間使われていない資材置き場で、入口には利用者を募る看板が立てられていた(下の写真)。 この付近一帯は開発されておらず、森が多く残されている。 この空き地も森を切り開いてつくったのだろう。 以前、空き地の中心…

空き地の有効利用

三角形の空き地 ① 街を歩いていると、時々このような三角形の空き地を見かける。 敷地の形がもともと三角形だったのかもしれないし、もとは四角い敷地だったものが、道路開発などによって削られてできたのかもしれない。 こういう空き地には、野立て看板や自…

田端・田端東遺跡(たばた・たばたひがしいせき)

この公園のような原っぱは、東京都町田市にある縄文時代の遺跡である。 遺跡とはいうものの、現在は雑草に覆われて何も見えない。しかし、この下から約5000年〜2800年前(縄文時代中期から晩期)につくられた竪穴住居の跡や土坑(どこう)が見つかっている*1…

ノロ屋敷跡

上の写真は、知念城(沖縄県南城市)の城外にあるノロ屋敷跡である。 「ノロ」とは沖縄における女性祭司のことで、地域の祭礼を主導する役割を担っている。かつて琉球王国では、制度として女性祭司が組織され、ノロはこの組織の末端に位置していた*1。 ここ…